最愛の(…かどうかは人それぞれとして)、夫が突然亡くなってしまった。
呆然。悲しみ。恐怖。不安。後悔。
当たり前ですが様々な感情が押し寄せてきて、そりゃもうパニックです。
ところがその瞬間から、残された家族には、やるべきコトが怒涛のように押し寄せてきて。
パニックになっている暇もなく、まずはとにかく葬儀社を決めて、その後の流れに乗っていかなきゃいけない、という現実。
普段ならダンナに相談するような重要案件だけど、肝心のダンナがもういない。
何してるのよダンナー!!と文句を言っても、ダンナは何も答えてくれない。
この記事では、夫を亡くした妻がまっ先に直面する「葬儀社選び」。
わが家のケースをご紹介します。
【夫の死亡】まずは葬儀社選びから
現代ではおそらく、ほとんどの人が病院で最期を迎えますよね。
うちのダンナが急性心不全で心肺停止になったのは自宅ですが、救急車で運ばれたあと、最期はやっぱり病院で死亡を確認されました。
そして少し落ち着くと(いや全然落ち着いてないけど)、看護師さんが遠慮がちに。
「お迎えに来て下さる葬儀社さんは、お決まりでしょうか。」
…そうなんです。
まずは葬儀社さんに来てもらって、自宅なり葬儀会場なり、安置する場所を決めて移動しなきゃいけない。
いやいやいやいや…そんな急に言われても。
ところが人間って不思議なもので、何かやるべきコトがあると、パニック中でも頭が働き出すんですね。
最近よく聞く「小さなお葬式」とは
実は2年ほど前に、ダンナのお父さまを家族葬で見送った時。
「やっぱり家族葬で、お香典お断りしますって言うのがいいよね~」
という話をダンナとしていたので、同じように近親者だけの家族葬にすることに。
ただ義兄によると、義父の時にお願いした葬儀社は対応が今イチだったらしく、おススメしないとのこと。
すると私の実姉が。
こないだ近所の人が、ネットで調べて『小さなお葬式』に頼んでたよ。
そう聞いた私、すぐにスマホで検索してみました。
近くの葬儀社を紹介してくれる
小さなお葬式。
いつ頃からか、色んなメディアでよく耳にしますよね。
家族葬が多くなってきた昨今、おそらく利用者も増えているのでしょう。
ネットで調べたフリーダイヤルで問い合わせてみたところ。
対応も丁寧で、すぐに自宅の住所に近い葬儀社(式場)を紹介してくれました。
その葬儀社に電話して、とりあえず病院からの搬送をお願いできたのでひと安心。
小さなお葬式ってこんな感じ
小さなお葬式の特徴を、簡単に紹介しておきますと。
- 小さなお葬式が提携している式場は、全国に約4000程度。
- フリーダイヤルでの問い合わせは、年中無休で24時間対応。
- 葬儀なしで家族で火葬のみ行うプランから、参列者のいる昔ながらの葬儀まで、希望に合わせて相談にのってくれる。
葬儀なしで火葬のみのプランなら、料金は10万円台です。
一般的な家族葬で、僧侶による読経をお願いするケースでも、40万円台ぐらい。
ひと昔前の「お葬式には100万円は必要」みたいなイメージからすると、かなりの低価格ですよね。
家族葬など、小ぢんまりとした葬儀が主流になってきている昨今、注目されるのも納得です。
葬儀のことなので当然かも知れませんが、深夜でも普通に電話して式場を手配できただけで、安心感がありました。
結局は地元のメジャー葬儀社に
ところが、うちのダンナ。
その時点では死因がハッキリ分からなかったため、担当医師から「検死」の提案が。
私が迷っていると、長男(高2)が「オレは知りたい」。
二男(高1)も同じく「オレも知りたい」(←たぶん兄のマネをしただけ)。
いつになく真剣な顔で言うので、息子たちの意見を尊重して検死をお願いすることにしました。
すると医師から。
今日は病院に安置させていただき、明日改めて大学病院の医師が検死させていただきます。
検死には4~5時間かかるらしく、結局、葬儀社に病院まで迎えにきてもらうのは、翌日の夕方に。
ダンナを病院に残して、いったん3人で帰宅することになりました。
その後つい気になって、依頼した葬儀社の詳細チェックをしてみたら。
- 葬儀会場の建物が、なんか小ぢんまりして質素すぎる気がする。
- 会場前の道路の道幅が、なんか狭くて入りにくそう(車の運転が苦手な私には)。
などなど、色んな点が気になってしまい。
ちょっと料金はアップしそうだけど、地元ではメジャーな大手の葬儀社に変更しちゃいました。
私の脳内では、普段からケチ…じゃなくて経済観念のあるダンナが、
そんなんでお金使わなくてイイってー!!
と言っているような気もしましたが、もはやダンナに決定権はなし。
申し訳ないけど、小さなお葬式はキャンセルしました。
ひとり親なら当たり前のことですが、これまでお気楽主婦だった私には、なかなか切り替えがハードでした。
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ダンナは独身の頃から個人事業主で、結婚後に法人化して合計約25年。
ほとんど1人で事業を切り盛りして長年ガンバってきたダンナを、納得のいく形で見送りたいという気持ちで…。
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葬儀社の変更については、とにかく「自分が後悔しないように」を優先して決めちゃいました。
また無駄づかいしやがって…。
ゴメ~ン、これから節約ガンバるし。
まとめ
夫が突然亡くなってしまったとき。
パニックや悲しみのまっただ中で、すぐに決断を迫られる葬儀社選び。
今回は考える時間が1日延びたことで、最初に電話で依頼した『小さなお葬式』をキャンセルしてしまいましたが(丁寧に対応していただいたのにスミマセン!!)。
最近多くなってきた家族葬は、今後さらに需要が増えていくんでしょうね。
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